2005年 1月21日   VOLVO エステート

ピッチレスコート


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くすみを取り除いて元色以上の輝きに蘇らせる

 

ソリッド塗装のVOLVOで学ぶ車のくすみ落とし

写真に見える部分までをピッチレスコートで先ず仕上げます。

くすんだ手前の部分と仕上がった部分とを見比べてみましょう。
くすみが取り除けた部分と、まだくすみが残っている部分との違いがハッキリ判ります。

 下の写真がそれです。


ソリッド塗装の赤いVOLVOで学ぶ車のくすみ落とし

くすみが無くなるとこれだけの深みある赤色になりました。

仕上げ方はシンプルで簡単です。
ピッチレスコートをスポンジで 「縦 ・ 横 ・ 円」 を描いて塗るだけです。

それだけでこの様な色艶までに仕上がります。
では写真に日付が見えている部分まで続けて仕上げます。

仕上がったのが下の写真になります。 


ソリッド塗装の赤いVOLVOで学ぶ車の水垢落とし

ちょうど丸い照明灯が写り込んでいる右側部分までが仕上がりました。
映り込んでいる照明灯を真ん中にして左右を見比べるとクッキリ度の違いがよく判りますね。

写り込んだ照明灯から左側がボヤケテいるのはくすみがあるからですよ。
では、ここで面白い仕上げをして更にクッキリ度の違いを見てみましょう。

照明灯が写り込んでいる真ん中辺りを一部分残して、それより左側を仕上げます。 


ソリッド塗装の赤いVOLVOで学ぶ車の汚れ落とし

ちょっとカメラを持って左側へ寄りましたから、まるで全面を仕上げているように見えますが
写真に写り込んでいる照明灯の右側に薄くなっているくすみが見えます。

このくすみが有る部分を残して左右を仕上げてクッキリ度を見比べチェックしましょう。
くすみを残した状態が下の写真になります。 


赤いソリッド塗装の車で学ぶくすみ落としの仕上げ方

残したくすみがよく判りますね。

このくすみが赤色を、これだけくすませるような色褪せ原因になっているのも同時に解る結果となりました。
さぁ~このくすみを取り除いて同じ色艶に整った赤色に蘇らせましょう。 


赤いソリッド塗装の車で学ぶ水垢落としの仕上げ方

スポンジにピッチレスコートを付けて軽く磨きます。
この写真の状態でスポンジ塗りを解説しますから参考にして下さい。


 / リヤガラスからフロントガラスに向かって「円」を描きながらスポンジを半分重ねて往復塗りします。

 / 次に左右のドア側に向かって同じく 「円」 を描く仕上げ方で往復すると隙間が埋まります。

 / 更にリヤガラスからフロントガラスに向かって20~30センチの長さで 「縦塗り」 します。

 / 最後に左右のドア側に向かって 「縦塗り」 と同じく 「横塗り」 をします。


この種類の塗り方をすると隙間が無い仕上げ方が出来ます。
くすみが残らないパーフェクト仕上げになりますのでピッチレスコート仕上げに活用して下さい。 


隙間が出来ないようにスポンジ塗りを半分重ねるのが基本の仕上げ方です。

「円」 を描く塗り方も、 「縦 ・ 横」 を描く塗り方も
必ずスポンジ塗りを半分重ねて進めます。

そうすることで隙間を塗り潰す仕上げ方ができます。

くすみ、水垢を完璧に取り除く仕上げ方の基本です。

 


赤いソリッド塗装の車で学ぶ汚れ落としの仕上げ方

全面が仕上がるとこの様な色艶になりました。
ピッチレスコートを使ったスポンジ塗りだけの仕上げ方ですよ。

手掛け仕上げの醍醐味とはこのことです。
あのオレンジ色に色褪せた赤色が元色以上に輝きと深みある色艶になるから手入れが痛快な訳です。 


ソリッド塗装の赤いボルボで学ぶくすみ落としの方法

映り込みも鮮やかでしょ。

この仕上がり状態を見て 「そんな事は無理やろ~」 とか 「ぜったいポリッシャーなんかを使っているのでは」 と
思いの人も多いでしょうが、手掛け仕上げだけの仕上がり状態です。

ポリッシャーを使ったピッチレスコート仕上げも出来ますが
この仕上がり状態はスポンジ塗りの仕上がり状態ですよ (笑)

これがピッチレスコートを使った仕上げの現実です。 


ソリッド塗装の赤いボルボで学ぶくすみ落としのコツ

このVOLVOの状態は、くすみで赤色塗装がオレンジ色っぽくなるほど酷い状態です。

おまけに洗剤劣化で赤色塗装の表層にかなりのダメージがあります。
その証がスポンジに見える赤色の付着塗料です。

ピッチレスコートで塗装を削ってスポンジに付いたのではなく、既に塗料が剥離するほど劣化していた為に
スポンジに付着した訳です。

この詳しい解説は 「/拡大写真で見る」 で資料写真を含めてお伝えします。

では次に写真で見えているガラスルーフからフロントガラスに向かっての部分を仕上げます。 


~ ピッチレスコートとスポンジでここまでの仕上げが出来るから痛快と表現しています ~

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